マネーフォワード値上げ…今こそ、見直す!ひとり社長が選ぶべき会計ソフトとは?

なんとなく使い続けていませんか?
こんにちは、フリーランス経理の"なおえ まお"です!
クラウド会計ソフト「マネーフォワード」が2025年6月に法人向けプランを値上げし、スモールビジネスプランは月額2,000円、年間24,000円の負担増となります。
そして新たに「ひとり法人プラン」が登場しましたが、これにもさまざまな課題が見えています。
あなたがもし「ひとり社長」「フリーランス」「経理を自分でやっている小規模法人」なら、この値上げは単なる出費増ではなく、会計ソフトを見直す大チャンスです。
この記事では、
ひとり法人の会計業務を請け負っているのですが、使用していたマネーフォワード会計の値上げに伴い、見直しを提案させてもらった実例から、
- 値上げの背景
- なぜ今、見直すべきなのか
- 無駄のないソフト構成
をわかりやすく解説します。
ひとり法人の会計ソフトの選び方
便利なクラウド会計ソフトでも、自社に必要な機能だけに絞って選ぶべきです。
とくに、社長自身が経理を担当しているなら、時間や知識、コストのバランスを考え、過剰な機能への支払いを見直すことが重要です。
マネーフォワード会計・値上げの背景
まずは今回の値上げ内容を整理してみましょう。
マネーフォワード法人向けプランの値上げ

公式発表では、値上げの理由として「法改正対応」「物価上昇」「開発費増加」が挙げられています。
しかし、ユーザー目線で見ると、
- 機能はそのまま or 過剰
- 価格だけが上がる
という実感が強く、「この価格でこの機能、本当に必要?」と感じているユーザーも多いのではないでしょうか。
実例から見る「無駄な機能」と「本当に必要な機能」
私は、フリーランスの経理として複数社の実務を担当しており、内クライアント様の中でもひとり法人のソフト選定を経験しています。
その中で見えてきたのは、「全部入りのソフト=最適ではない」という現実です。
● 実際に不要だった機能(ひとり社長の場合)
- 経費精算機能
→ 自分1人なら、申請・承認のフローは不要 - 勤怠管理
→ 出退勤の打刻を記録する必要なし - マイナンバー管理
→ 社員や外注スタッフがいなければ不要
● 絶対に必要な機能
- 給与計算
→ ひとり社長でも役員報酬の処理が必要
→ 所得税・住民税の計算、源泉納付のためには欠かせない - 年末調整
→ 社長一人でも必要。自動化しておかないと地味に面倒
※私が元々経理畑の人間であり、労務は社会保険や所得税などの制度が細かく、間違いが発生するリスクが非常に高いので、この2つは必要な機能だと実感しています。
● 私が考える実践的な組み合わせ(費用と使い勝手)

→ 合計:月額2,900円。年間約34,800円。マネーフォワードのビジネスプランより約半額。
マネーフォワードの「ひとり法人」プランでも良いんじゃないか?という意見もありそうですが、年間で登録できる仕件数が500件までで、経理実務者の身としては少なすぎる…と感じているので、問答無用で選択肢から除外しました。
分けて使うって面倒じゃないの?
「2つも使うの大変そう…」「仕訳連携がないのは不便では?」
確かに、給与の仕訳を会計ソフトに手入力する必要はあります。
ですが、それすらも工夫次第で大幅に効率化できます。
● 仕訳の工夫
- 弥生会計Nextには過去仕訳の複製機能あり
- Excelで雛形を作ってCSV一括登録すれば作業時間は5分以内
つまり、最初の設定さえ乗り越えれば、日常の処理はとてもラクなんです。
逆にマネーフォワードを使うべき人は?
もちろん、マネーフォワードが悪いわけではありません。
以下のような人には今でもおすすめです。

会計ソフト選びの判断軸:誰が経理をするか?
ソフト選びで失敗しないための最大のポイントは「経理を誰がやるか」です。

まとめ:ソフトの見直しで得られるのは「お金」だけじゃない
マネーフォワードの値上げを機に、なんとなく使い続けているソフトの「見直し」を始めましょう。
- 必要な機能だけに絞れば、コストは半分以下に抑えられる
- 分けて使えば、不要な機能に払うお金をなくせる
- 工夫次第で、運用は思ったよりずっとラク
「経理を誰がやるか」「今後の経営体制はどうなるか」を考えながら、最適なソフト選びをしてみてください。
FAQ
Q. フリーウェイ給与って本当に無料?
A. はい、5名までは完全無料で使えます。年末調整や所得税納付にも対応しています。
Q. 弥生会計Nextって難しくない?
A. 最初は慣れが必要ですが、AI仕訳や仕訳の複製・CSV登録でかなり時短可能です。
Q. ソフト乗り換えのタイミングは?
A. 確定申告や決算の直後(または月初)がおすすめです。期中でも設定は可能です。